2017/10/4発売
「はじまりへの旅」
※映画館では2017/4/1から上映されました。
ヴィゴ・モーテンセン主演の家族がテーマの映画です。
◉ヴィゴ・モーテンセン(ベン役)
本作では6人の子供を持つ父親を演じるヴィゴ。
映画内にて多国語を発するシーンがあるが、実際も多国語を流暢に話せる。
ヴィゴはマイナーな映画に出演する事が多いが、おそらく一番有名になったであろう作品は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのアラゴルン役だ。
本作出演者の子役達も、アラゴルンを知っていてかなり喜んでいたご様子。
特典映像にて、撮影前に役作りのために2週間サバイバルをしたとヴィゴ自ら語る。
サバイバル経験が映画内でも生きたようだ。
★内容★
ある森で7人の家族が暮らしていた。
母親は病気のため森では暮らしておらず、父親と子供6人での暮らしとなる。
原始的な生活をおくる家族だが、父親ベンの教育はしっかりしており、任務と称し体術を学ばせ、基礎体力の向上を目的とした特訓を日々行なっていた。
本も読ませ知識や考え方も都会の人間以上にしっかりしている。
そんな中、双極性障害を抱えていた母親が自殺してしまい家族は悲む。
母の父親(おじいちゃん)はベンに責任があるとし怒り、葬儀に出席しないよう牽制した。
ユーモアのあった母の遺言状には、いくつかの願いが書かれていた。
母の願いを叶える為に父親と6人の子供たちは戦闘を開始する・・・。
★見所、ポイント、評価★
点数で表すと10点中8.5点
◉ちょっと変わった家族とも言えるが、結構まともな家族とも言える。
森で生活し、自分達で狩った獲物を捌き、火も起こす。
小さな子供も刃物を扱いたくましく育っていて、まるでパプアニューギニアあたりの原住民みたいな暮らしだ。
だが、服も着るし本も読み宗教や政治についても考え、社会的な部分も多少は備わっている(勉強している)。
教育もしっかりしていてただの原住民ではなく家族全員がものすごく知的で哲学的で、長男も有名な大学に複数合格するレベルになっている。
そんな彼らは「これらの原始的で篭った生活は普通」だと思ってるので一般社会とは少しギャップがある。
こんな感じなので皆から非常識に思われ、「普通に学校に通わせて学ばせるべき」だと父親のベンは全否定される。
しかしベンはまだ 幼い娘の知識と知能の高さ見せつけ圧倒し黙らせる。
ここは個人的に一番好きなシーンで気持ちがよく、見所の1つだと思います。
ベンの教育はちょっと偏っていて、完全に間違っているとも言えず、正しいとも言えない微妙な感じ。
上記の通り都会で暮らす子供達よりも遥かに知的に育っているが、その一方、森で家族だけで暮らしてきた為社会的な部分がまだ足りない。
一方的に学校へ行けというのは違うと思うが、学校に通わない事で社会的に成長が足りていないのも事実である。
正しいか間違っているかは置いておき、父親ベンの葛藤と決断を見ていると色々と考えさせられる家族映画だな〜と思いました。
大爆笑するような映画ではなく、クスっとくるような映画です。
森で暮らしていた家族が都会に行くというだけでも設定として面白いですね。
★こんな方にオススメ★
◉ヴィゴ・モーテンセンが好きな方。
「ロード・オブ・ザ・リング」とは全く違う変なヴィゴが見れます。
◉ファミリー映画が好きな方。
シリアスな部分も多々ありますが、家族映画として良い映画かと思いました。
ちょっと変わった一家を見たい方は是非!
※注意※
こちらの映画には日本語吹き替えがありません。
目が疲れるので吹き替えじゃないと嫌だという方はご注意ください。
あと、軽く性教育のシーンがあるので子供を含めた家族で観るのにも少し注意が必要な場合もあるかも。
年齢によっては難しいかもしれませんので、「ホームアローン」のような映画を期待している方はやめた方が良いと思います。
結論
子供向け映画ではありません。
この映画を観る前に、「ノーム・チョムスキー」という人物を調べてから観た方が良いかもしれません。
でないとこの映画を2秒で説明する時に下記のようになります。
ありがとうございました。
最後に、この映画を分かりやすく2秒で説明しろと言われたら以下の通り。
★【ノーム・チョムスキーって誰やねんな映画】★
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