2017/12/20発売
「ダンケルク」
※映画館では2017/9/9から上映されました。
予告編はこちら↓
※本作を観る前に2つ注意点がある。
①まず、この映画はドンパチやり合うような一般的な戦争映画ではありません。
そして基本的には敵と戦う事はありません。
②本作は実話を元にして作られています。
視聴する前に当時の歴史を最低限知ってから観る事をオススメします。
最低限の情報は「内容・あらすじ」 に書かせていただきました。
※劇中の演出により分かり難い為です。
これらを知らずに本作を観た場合、一般的な戦争映画とは全く違っており大分評価が変わってしまう可能性がある。
※歴史に関しては「内容・あらすじ」の方に軽く書かせていただきます。
◉フィン・ホワイトヘッド(トミー役)
本作の主演の1人である。
主演なのだが、この映画の特徴としてセリフが極端に少ない為あまり目立たない。
フィンは新人若手俳優ですので、現時点では彼の情報がほとんど出回っていない。
本作で話題になり、今後色々な映画に出演すると思います。
これからが楽しみですね。
◉トム・ハーディ(ファリア役)
空軍パイロット役のトムハ。
格好良い事は良いのだが基本的にはマスクをしており、セリフも少ないのであまり目立たない。
トム・ハーディは「ダークナイト ライジング」に出演や「マッドマックス」シリーズの新作「マッドマックス 怒りのデスロード」の主演を演じて知名度が上がり大人気となる。
注目したいのは今後のMARVEL映画「ヴェノム」に出演する点だ。
期待しかない。
※ヴェノムは「スパイダーマン3」にも出てきたキャラクターで、私も好きです。
◉ケネス・ブラナー(ボルトン役)
指揮官の1人を演じたケネス・ブラナー。
他の役者同様セリフも出番も少ないが、。指揮官として最後まで見回る格好良い役である。
ケネス・ブラナーは俳優だけでなく監督などもこなす万能なお方である。
「マイティー・ソー」の監督をしたり、「ハリーポッター」シリーズのロックハート先生など変わった役を演じたり、最近では新作「オリエント急行殺人事件」にも出演。
◉その為出演者、監督
ハリー・スタイルズ(アレックス役)
所属は違うが途中からトミーと行動を共にする。
知っている人は知って入る、イギリスの大人気グループONE DIRECTION(ワン・ダイレクション)(略して1D)のメンバーである。
メンバーのゼインが脱退した事により雲行きが怪しくなり、色々あって活動休止となった。
現在はそれぞれがソロ活動をし、大成功している。
そんなハリーは本作で俳優デビュー作だが、今後も色々な映画に出てくる可能性はあるので楽しみである。
音楽活動も力を入れているのでそちらも気になるところ。
キリアン・マーフィー(謎の兵士役)
海上にいたところを民間船に救出された兵士。本当に謎である。
キリアンは本作監督のノーラン作品「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」にも出演している。
「白鯨との闘い」ではアベンジャーズチームでお馴染みクリス・ヘムズワース(マイティ・ソー)&トム・ホランド(新スパイダーマン)と共演している。
マーク・ライランス(ドーソン役)
キリアン・マーフィー演じる謎の兵士を救出した民間船の船長。
知識豊富な有能船長役だ。
マークは「BFG(ビッグ・フレンドリー・ジャイアント)」役を演じている。
監督はクリストファー・ノーラン
人気作品「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」などのバットマン系映画を担当している監督だ。
彼の作品は「メメント」「インセプション」「ダンケルク」などの癖がある映画が多い。
★内容・あらすじ★
今回は時系列・時間軸が分かり難い為、いつもとは違い軽く解説風に書かせていただきます。
※ダンケルク=フランスの都市
このお話の出来事の約半年前にドイツがポーランドを攻める→ポーランドの同盟国だったフランス&イギリスはドイツに宣戦布告する→第二次世界大戦勃発する。
本作はその約半年後が舞台の第二次世界大戦中1940年代、ダンケルクでの出来事である。
本作のお話はここから↓↓↓
ドイツ軍の進行は止まらず、激しい戦いとなった結果フランス&イギリスの連合軍はダンケルクの海岸まで追い詰められて包囲されてしまう。
そこから撤退する訳だが、この時の撤退作戦を「ダイナモ作戦」という。
この「ダイナモ作戦」というものは、軍艦だけでなくあらゆる船(民間含む)を総動員し、ダンケルクにいる約40万のフランス&イギリス兵士を救うという作戦だ。
これらのお話はドイツ軍がフランスに攻め入った事により起こった訳だが、この時の戦いを「ダンケルクの戦い」と言う。
本作はフランス&イギリスの連合軍の負け戦(撤退劇)のお話であり、その時の出来事や流れを映画にて描いている。
負け戦ではあるが、作戦自体は成功でもあると言える。
※ストーリー、役、キャラクターなどはフィクションです。
※歴史のだいたいの流れは合っているが、忠実に再現されているわけではない。
★見所、ポイント、評価★
点数で表すと10点中5点→2回目の視聴で6点
◉この映画の特徴
陸、海、空と3つの視点から描かれている。
3箇所での出来事のそれぞれ時間軸がちょっとずつズレている。
しかもちょこちょこバラバラに見せてくるので観ている人は疲れるかもしれない。この演出は最後まで続く。
後にクロスオーバーする形になるが、上記に書いた通りバラバラに進行させている為少し分かりにくい。
※周回視聴しないと分かりにくい。理解力の問題ではない。
そしてこの映画の特徴として「極端にセリフが少ない」。
それも分かり難さの原因の1つでもある。
※何かを行動する時の説明はどの映画にもだいたいありますが、この映画に関してはセリフが少なすぎる為基本的にそれがない。
これらの理由にて状況が分かりにくく、一度観ただけではこの映画の良さがなかなか伝わってこない。
私は当時の歴史を勉強してから2回目を観たが、2回目の視聴の評価は5点から6点に上がった程度でやはり絶賛するまでにはいたらない。
3回目以降視聴してももう点数は上がらないだろう。
この映画の独特な雰囲気、そして癖のある演出は私には向かないようだ・・・。
決して万人受けする映画ではないと思います。
ちなみに私はノーラン監督の舞台挨拶を観ていたので、本作がドンパチ戦争映画ではなく戦わない戦争映画だというのも知っていました。
内容云々ではなく、独特な雰囲気と演出が点数に大きく影響している。
◉迫力、臨場感
まず、迫力に関して。
役40万人兵士がいるはずだが、映画では大勢ワラワラいる感じがしない・・・。
もちろん全ての兵士が海岸には集合していたわけではないと思うし、実際40万人も用意する事は不可能だとは思うが、40万人という話の割には見た目明らかに小規模。
せめて大勢いるように見せてほしかった。
空軍機の交戦は非常に地味。
そしてその空軍部隊が何故か3機しかおらず、敵も同じぐらい少ない。
※ちなみにドイツ軍は約100機、イギリス軍は約400機の航空機をこの戦にて失っており、イギリス空軍の活躍があったからこそダイナモ作戦が成り立ったぐらい重要だったわけだが、それが3機とは・・・。
上記の理由から、40万人兵士を救出と言われても観ていて全然ピンとこない。
観ている側としても話の分かり難さはセリフや時系列・時間軸だけの問題ではなく、こういった部分も含まれていると思う。
臨場感に関して。
ドイツ軍の戦闘機が地上の兵士達を狙う為向かってくる場面が何度かあるが、音だけで恐怖を感じる。それぐらいの臨場感。
映画館の爆音で聴いていたら更なる臨場感を味わえたに違いない。
ただし臨場感だけでは点数は上がらない。
★こんな方にオススメ★
◉1D(ワン・ダイレクション)のハリー・スタイルズが好きな方にオススメ!
面白いか面白く無いかは別で、彼が俳優デビュー作なのでファンなら絶対観ておきたい作品だ。
出番の頻度は高い方では無いが、1Dでは基本長髪だったハリーの短髪姿は貴重である。
◉トム・ハーディ、ケネス・ブラナー、その他出演者のファンの方にオススメ。
しかしながらこの映画の特徴からして各俳優の出番やセリフが少ないので注意。
◉変わった戦争映画を観たい方。
普通の戦争映画ではなく非常に癖の強い映画です。
戦争映画独特なグロさなどは一切無い。
グロさなどに関しては当ブログにて紹介した戦争映画「ハクソー・リッジ」よりも更に控えめな演出です。
というか本作には出血すらも全く無かった気がする・・・。
戦争映画が怖くて観れないという方でも安心して観ることが出来ます。
当ブログでは一応戦争映画としてジャンル分けしますが、本当に戦争映画としてジャンル分けして良いのか悩むところである。
それぐらい一般的な戦争映画とはかけ離れた作品である。
世界的に賛否両論ある映画ですが、独特でクセが強いので私はあまり好きでは無いタイプの映画でした。
ありがとうございました。
最後に、この映画を分かりやすく2秒で説明しろと言われたら以下の通り。
★【無口な映画】★
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3 thoughts on “映画【ダンケルク】ネタバレ無し&余談ありレビュー”