2017/12/22発売
「エヴォリューション」
※映画館では2016/11/26から上映されました。
予告編はこちら↓
フランス映画
※私はフランス映画&俳優に関してはあまり詳しくない為、説明&余談少なめとなります。
※この映画の特徴からして書ける事が少ない為、他の映画に比べて控えめなレビューとなります。
◉マックス・ブラバン(ニコラ役)
とある島で母親と暮らす10歳の少年ニコラ。
そんなごく普通の少年を演じるのは新人子役のマックス君。
島の秘密を探ろうとするが・・・。
新人子役な為情報はほぼない。
監督がこの映画に求めた美しさの1つをこの子は持っている。
◉その他の出演者、監督
ロクサーヌ・デュラン(ステラ)
不気味な看護婦を演じている。
監督&脚本はルシール・アザリロヴィック
2004年に「エコール」で監督デビューしたフランスの方です。
本作でメインの女優の眉毛を抜く予定だったが、拒否された為脱色に変更したと映像特典にて語る。
★内容★
少年と女性しかいない島。
海で潜る少年ニコラ。
海の中を潜っているところ、海底で死体を発見してしまう。
急いで家まで走って帰る。
母親は死体のある場所を見に行くがどこにもない。
家に帰るといつものように食事をし、いつものように薬を飲まされ寝る。
ある時ニコラと母親は、島の中にある病院らしき場所へ向かった。
そこでは少年達に対して謎の医療行為が行われていた。
何かがおかしいと気付き始めたニコラは。
夜に家から抜け出しその秘密を探ろうとするが・・・。
★見所、ポイント、評価★
点数で表すと10点中3.5点
◉この映画の特徴、個人的な評価
◆まず、どんな映画かと聞かれたら「ちょっとエロティックで不気味でカルト的」な映画だと答えたい。
そしてどこかの画家orデザイナーor芸術家のようなアーティストが作ったような映画とも言える。
独特なセンスで描かれており、全ては意図的ではなく作り手の感性と直感で作られている感じがする。
私は、この映画の中に登場した物全てが芸術またはアートのように描かれているように感じました。
上記の通りに描かれているので、何から何まで美しく感じ芸術的ではあるのだが、肝心の内容は万人受け出来るものではない。
芸術やアートだとすれば良い作品なのかもしれないが、これが映画となると話は別だ。
この方の作品は芸術>>>>>映画となっており、芸術面が勝っている。
万人受けする内容とは思えない事から、本作が作者の自己満足的な作品にしか思えない。
◆この映画が面白いか面白くないかで言えば「面白くない」になる。
劇中BGMはほとんど使われておらず、ほぼ無音状態または自然の音のシーンが多い。
常に不気味なのだが、これらにより退屈にも感じる。
それに加え謎も多い。
そして山である肝心なシーン達は不鮮明に描かれる。
これはこれで芸術的なのかもしれないが、こういう部分は観ている者からすればモヤモヤ感は否めない。
観る者は身構えて常に何かを想像しながら観なければならない。
何も考えず頭を空っぽにして観れるような映画ではない。
何故なら謎が多すぎて不可解だからだ。
ストーリーというストーリーはほぼない。
無駄な出来事を交えながらゆっくり不気味に謎を明らかにしてゆく映画である。
※レビュー書くのも大変である。
常に一定の不気味さで言えば、当ブログにて紹介した映画「ウィッチ」と雰囲気が似ている。
「ウィッチ」にハマった方は楽しめるかもしれない。
私はこの作品のように「雰囲気を楽しむ映画」は苦手です。
★こんな方にオススメ★
◉ルシール・アザリロヴィック監督映画「エコール」が好きな方。
私は「エコール」を観ていませんが、彼女が作る独特な世界が好きな方にはハマるのではないでしょうか?
◉中身重視よりも雰囲気重視の映画が好きな方。
本作のジャンルとしては、パッケージにはダークファンタジーと書かれていますが、当ブログでは「スリラー、ミステリー映画」内にジャンル分けさせていただきます。
評価の方にも書きましたが、この映画は万人受けするような映画ではありません。
この作品を「美しく不気味な良映画」と感じるか「退屈で期待はずれな意味不明映画」と感じるかは人それぞれだと思います。
はっきり言うと個人的にこの映画はダメでした。
ありがとうございました。
最後に、この映画を分かりやすく2秒で説明しろと言われたら以下の通り。
★【とある監督の自己満足映画】★
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1 thought on “映画【エヴォリューション】ネタバレ無し&余談ありレビュー”