映画【ハクソー・リッジ】ネタバレ無し&余談ありレビュー
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 2017/11/3発売

「ハクソー・リッジ」

※映画館では2017/6/24から上映されました。



 

 

 

 

 

メル・ギブソン監督作品の「ハクソー・リッジ」。

本作は実在したデズモンド・ドスという人物にスポットを当て、実話に基づいて作られた映画である。

時代は主に1945年の第二次世界大戦の沖縄戦を描いている。

 

 

ちなみに「ハクソー・リッジ」とは沖縄の前田高地の事で、この時の激しい衝突は「前田高地の戦い」とも言われる。

 

 

エンディングではデズモンド本人の過去に撮ったインタビューが流れるが、残念ながら2006年に亡くなっている。

※他にもデズモンドの父や軍の上司など数名のインタビューも流れる。

 

 

 

 

 

◉アンドリュー・ガーフィールド(デズモンド・ドス役)

本作の主人公で、決して敵とは戦わなず武器も持たないという強い信念を持つ衛生兵を演じた。

 

 

アンドリューはまだまだマイナーな俳優ですが、映画「ソーシャル・ネットワーク」出演や「アメイジング・スパイダーマン1&2」で主人公 のピーター役(スパイダーマン役)を演じた俳優である。

 

プライベートでは映画「ラ・ラ・ランド」の主演の女性エマ・ストーンと交際経験あり。

ちなみにエマ・ストーンとは「アメイジング・スパイダーマン」で共演している。

 

 

アンドリューが演じるデズモンド・ドスという人物は、「良心的兵役拒否者」として敵と戦わず味方を助ける為衛生兵を希望した。

※良心的兵役拒否を簡単に説明すると、強制的な徴兵制を己の信念、または宗教的な理由やその他の理由などで拒否をすること。

 

だが、国の為に戦わない良心的兵役拒否者に対して周りからの扱いは酷かった。

軍法会議に掛けられて牢獄生活や、最悪死刑になる場合もある。

※戦争時代なので仕方ないといえば仕方ないのかもしれません。

 

そんなデズモンドがどうやって衛生兵になったのか、衛生兵としてどんな活躍をしたのかがこの映画にて描かれる。

 

 

ちなみに彼の功績は名誉勲章を獲得することで周りから認められ伝説英雄的存在になる。

しかも良心的兵役拒否者としては初めての名誉勲章獲得となる異例の出来事。

色々な物や建物などにデズモンドの名前を使われるぐらい彼は有名になった。

※今回の出演者達のほとんどはこの時の出来事(75名の負傷兵を救った出来事)やデズモンド・ドスという人物も知らなかったと言う。

この映画に出演する事で調べていくうちに知ったと特典映像のインタビューにて語る。

もっと有名な歴史の1つとして語り継がれても良いと思うが、何か裏の力が働いたのか、それともデズモンドが謙虚だった為そこまで広まらなかったのかは謎である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◉監督は、当ブログでもレビューした「ブラッド・ファーザー」で主演を演じたメル・ギブソンである。

メルは俳優だけでなく、監督も出来る男である。

ある意味話題作の映画「アポカリプト」や「パッション」の監督も担当している。

 

 

 

 

 

◉他にも「アバター」主演のサム・ワーシントンや、「マトリックス」シリーズでエージェント・スミス役のヒューゴ・ウィーヴィングなど濃い面子も出演しているのは注目ポイントだが、紹介はまた次回に。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

★内容★

 

 

 デズモンドは子供の頃、兄弟と喧嘩をした結果レンガで殴ってしまい重傷を負わせてしまう。

 

大事には至らなかったが、相手を死なせてしまったかもしれないその時の事を想い大人になる。

 

 

大人になったデズモンドは看護婦のドロシーと出会い恋に落ちる。

 

ある時軍人になる事を決意したデズモンドは、衛生兵になるとドロシーに告げプロポーズもする。

そんな中ドロシーから聖書を渡され基地へと旅立つ。

 

 

基地での訓練は厳しかったが、デズモンドの成績は優秀だった。

銃の扱いを除いては・・・。

 

 

デズモンドは良心的兵役拒否をし、銃を持つ事を頑なに拒んだ。

 

ドロシーとの結婚式を予定していたが、銃の課題をクリアしていないデズモンドは休暇を貰えず軍法会議にかけられる。

 

 

デズモンドの信念とは?頑なに拒否する理由とは?

 

 

 

そして衛生兵デズモンドを含めた軍隊はハクソー・リッジへと進軍する・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


★見所、ポイント、評価★

 

 

 点数で表すと10点中9

 

 

 

 

◉よくある戦争映画とはまた別の物

 

戦争映画といえば自らが戦場に行き、敵を倒し、何かを守り、何かを破壊する。

私が今まで観てきた戦争映画のほとんどは上記に挙げた内容だったが、本作では絶対に敵を倒さないし、そもそも武器も持たないという衛生兵をメインに描かれていて斬新といえば斬新。

※少なくとも私はこういう映画を観た記憶がないかも。

 

 

そんな衛生兵が主人公なので、ガッツリ敵を撃ちまくって殺しまくるという事はない。

当然主人公は「チクショー」「殺す」「死ね」などという攻撃的な発言も一切しない

 

その為「戦争映画は残酷すぎて観れない」という方でも比較的観やすい内容にはなっていると思います。

※控えめとはいえ戦争映画なので、ある程度の残酷な描写には覚悟が必要です。

主人公は敵を攻撃しないが味方は当然敵を倒します。

私は沢山の映画の観ていてグロ耐性もあるのでこれに関しては主観です。爆撃による下肢欠損などは普通にあります。(もちろん映画なのでただの演出ですが)

 

 

 

比較的残酷表現が控えめなので逆に言えば、戦争映画としての魅力もその分気持ち控えめとも言える。(臨場感はしっかりあります)

 

だが、この映画の魅力は戦争独特の残酷表現などではなく「場違いな思想を持った兵士が地獄にて75人もの命を救う」というドラマ的な部分だ。

いつもの兵士視点の戦争映画とは思わずに観ると良いかも。

 

 

本作は武器を持ちたくない、敵を殺さず負傷者を助け国に貢献したいというデズモンドの強い信念と、でも戦争だから国の為に戦地に行き敵を倒さないといけないし従わないと士気に関係するし煙たがられるし、上からの圧力もあるし、仲間達からは弱虫扱いされるし、と色々な葛藤があったはずだが、そんな事は関係ないと言わんばかりにデズモンドは訓練中でも銃には触れず、いじめにも耐え抜き、己の信念を頑なに貫き通した。

 

戦場ではそんないじめの加害者とも打ち解ける。

敵がまだ沢山いる中相手関係なく75名の兵士の命を助け、その姿を見たお堅い指揮官達もデズモンドを認めて信じるという軽くヒューマンドラマ的な部分も感じた。

 

 

あの地獄の中瀕死の味方を助け、1人助けると「もう1人助けさせてください」と神に祈りまた誰かを助けに行く。

それを繰り返し見事75人を助け出し、最終的には名誉勲章を貰う流れを観て本当に感動しました。

 

 

 

 

 

 

 

◉イラっとする点

 

劇中、訓練期間中に「良心的兵役拒否」をし、銃を持とうとしないデズモンドのせいで全員が罰を受けたり、指揮官達からの命令に逆らい投獄されてまで信念を貫き通そうとする場面がある。

 

個人的に彼の信念を理解した上でですが「実際の戦場にいる間は別にいいけど、軍隊なのだから1人だけ勝手な事してたら士気にも影響するし、周りにも迷惑掛かるしせめて訓練の時ぐらいは形だけでも銃持てや」と思いながら観ていた。

そのせいで投獄され、予定していた自分の結婚式にも行けなくなって悔しい思いをしていたにも関わらず頑なに折れないデズモンドに正直少しイラっとしました。

 

信念を貫き通す男というよりも、まるで嫌な事をただ言い訳してひたすら拒否する子供のように見えた。

これに関しては観ている人にそう思わせるような演出が原因かと思います。

 

とても綺麗なお話なのにこの部分だけは残念。

 

 

 

 

 

 

 

◉ハートマン軍曹を彷彿とさせる教官の存在。

 

知っている人は知っている名作映画「フルメタル・ジャケット」の鬼教官ハートマン軍曹。

そんなハートマン軍曹並みに兵士を煽る鬼教官がいて爆笑しました(笑)

これ絶対狙ってるやつだと思います。

見所の1つです。必見!

 

 

 

 

 

 

◉敵を作らない演出

 

この映画は敵として描かれる日本兵をもリスペクトし、劇中決してディスらなかった。

どちらかというと日本兵の絶対に諦めない心、命を顧みず特攻するジャパニーズスピリッツを称賛していたようにも思える。

 

その辺も含め後味悪い胸糞映画にならずクリーンな戦争映画に収まったと言える。

 

 

 

 

 

 

 

 


★こんな方にオススメ★

 

 

◉メル・ギブソン監督作品が好きな方。

メル作品「アポカリプト」「パッション」なども面白いと思った方にもオススメ。

本作、本当に面白かったし感動しました。

オススメです!

 

 

 

◉アンドリュー・ガーフィールド、サム・ワーシントン、ヒューゴ・ウィーヴィングなどが好きな方。

「プライベート・ライアン」に負けず劣らず戦争映画にしてはなかなか濃いメンバーだと思います。

 

 

 

◉戦争映画独特の臨場感を味わいたい方。

第二次世界大戦の映画が好きな方は特にオススメ。

火炎放射器も見れます。

ちょっと変わった視点の戦争映画を観たい方にオススメ。

 

 

 

 

 

正直販売会社などが無名すぎて心配でしたが、かなりの良作でビックリしました。

これからこの会社にも注目していきたいと思います。

自信を持ってオススメ出来る映画だと思いました。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

最後に、この映画を分かりやすく2秒で説明しろと言われたら以下の通り。

【転生したハートマン軍曹再び映画】★

 

 

 

 

 

 

 

 


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