2019/8/23上映開始
「ロケットマン」
予告編はこちら↓
実在する人物エルトン・ジョンことレジーの半生をミュージカル映画風に描いた作品です。
◉タロン・エガートン(エジャトン)(エルトン・ジョン役)
(役柄)
実在するミュージシャンで現在も健在。
エルトン・ジョンという名は芸名で、本名はレジー・ドワイト。
ゲイを公言しており、すぐにブチ切れる性格で度々世間を騒がしニュースになってます。
※本作ではエルトン本人が製作総指揮として関わっている。(一部歌でも参加しているので気になる方はサントラを!)
(役者)
最近エジャトン表記になりつつあるタロン氏。
我々映画垢界隈は彼の事を当たり前のように知っているが、世間一般ではまだまだ認知度が低いはず。
ですが今回あの有名なエルトン・ジョンを演じた事、そして本作のプレミアで初来日しファンサービスを行った事で認知度は急上昇したに違いない。(つい最近テレビの番組で芸人の出川氏が海外でタロン氏と接触した映像が流れたので興味持った方もいるはず)
タロン氏をまだ知らない方で気になったという方は映画「キングスマン」シリーズを超絶オススメ致します。
※「キングスマン」の続編である「キングスマン:ゴールデンサークル」ではエルトン・ジョン本人も出演しているので必見。
さらに10/18公開の新作映画「フッド:ザ・ビギニング」にて主演を演じているので、気になる方はそちらも要チェック!
★内容、見所、ポイント、評価★
鑑賞1回目の点数【8/10点】
鑑賞2回目の点数【8.2/10点】
◉【本作の特徴・魅力】
愛が欠如した家庭で育ったエルトン。
奇抜&派手な格好で明るいキャラクターのイメージとは裏腹に、胸が締め付けられるような波瀾万丈で壮絶な過去。
神的なピアノの才能&天才的な作曲能力により成功した彼の武勇伝だけでなく、愛を求めたが故の苦悩、数々の依存症、自らのセクシャリティなどが赤裸々に描かれる。
明るいミュージカル系かと思いきや想像よりも遥かに重い内容で、エルトンの光と闇を主演のタロン氏が決して飾らずありのままの姿で包み隠さず演じきっています。
どちらかと言えば闇描写の方が多く暗くて重いストーリーなので、闇属性戦士エルトン・ジョンの苦悩と葛藤の過去に傷心してしまうかもしれないが、重さを和らげてくれるノリの良いミュージカルパートで楽しくも美しい作品になっていますのご安心を。
※ただ、毒親などにトラウマを抱えている方は要注意。
タロン氏の演技力の高さには驚かされました。
まさか目だけでその時の感情が伝わってくるとは・・・。
切ない演技、ブチ切れた時の演技、不貞腐れる演技、全てがハイレベル過ぎてこの先タロン氏はどうなってしまうのだろうかと心配になる程。
もしかしたらタロン氏の悲しい表情がリアルすぎてこの映画のダーク&ヘビー感が増しているのかもしれない・・・。
ただ愛して欲しくて、ただハグして欲しかった少年。大人になってからも付きまとう決して解決出来ず逃れられない不可逆的な問題に苦しむ姿を見て胸が痛くなりました。
そんな彼の不幸な境遇が切な過ぎて自然と涙が溢れそうになった。
何故だろう、エルトンがもし目の前にいたら大変失礼ながらも抱きしめさせて頂きたくなりましたよ。
スーパースターの成功の裏でこんな苦労があったなんて・・・。
そしてエルトン・ジョン本人に認められる程のタロン氏の歌唱力。プロ級に上手いです。
エルトンの曲を知っていればもっと深く胸に刺さっていたに違いない。
残念ながら私は彼の曲を全然知らなかったので鑑賞中はアガり切る事が出来なかったのですが、鑑賞後に劇中の曲をいくつか聴きたくなり気付いたら漁っていました。
「Saturday Night’s Alright For Fighting」
「Rocket Man」
「Don’t Go Breaking My Heart」
「Your Song」
「Crocodile Rock」
あたりが特に印象に残っておりました。
私の一番好きな曲は「Rocket Man」ですが、一番好きなシーンとしては「Pinball Wizard」の時が最高にお気に入りです。
時を超えるような演出、まるでエルトン本人に観えるかのような圧巻のシーンは超COOLなので是非注目して観ていただきたい。
不思議な事にエルトンの曲は本作でほぼ初見なのに、鑑賞後に使用曲を聴いてみると劇中のシーンが頭に浮かぶんです。(やはり「Pinball Wizard」のシーンが特に焼き付いていました)
気付かなかったのですがそれだけ余韻として強く心に残ったという事ですね。
エルトンパワー恐るべし!
早速サントラを購入してしまいました↓
右が「ロケットマン オリジナル・サウンドトラック」
ほとんどはタロン氏が歌っているが、中にはエルトン&タロンが歌う曲も入っており最高にCOOLです。
曲数はこんな感じ。(22曲+2曲)
日本盤はスペシャルパッケージのスリーブケース付き&ボーナストラック2曲が入っているので、購入するなら輸入盤よりも日本盤をオススメします。
エルトンの名曲達をカバーしたアルバムも熱いですよ!
「ユア・ソング 〜エルトン・ジョン ベスト・ヒッツ・カヴァー」
レディ・ガガ、エド・シーラン、マイリー・サイラス、サム・スミス、コールドプレイなどetc…と超有名アーティスト達によるカバーアルバムなのですが、最高過ぎてサントラと共に即ポチしてしまいました。
こちらはレディ・ガガがカバーした「Your Song」です↓
ちなみにQueenとも親交のあったエルトンですが、ボーカルのフレディ死後に行われた「フレディ・マーキュリー 追悼コンサート(トリビュート・コンサート)」に参加しており、Queenの曲「The Show Must Go On」を熱唱したり、「Bohemian Rhapsody」をガンズ・アンド・ローゼズのアクセルと激アツコラボしているので気になる方はそちらも必見ですよ!↓
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最後に。
なんとなく「ボヘミアン・ラプソディ」に重なる点も多い内容ですが、本作「ロケットマン」はミュージカル要素が高いですのでジャンルが違います。
重いし胸糞な点も多いが、曲のシーンはテンポ良く楽しめる映画でした。
エルトン・ジョンという人物や彼の曲を知れば知るほど好きになる作品だと思いますよ。
1度目の鑑賞では「エルトン・ジョンの事はだいたい知っていたが、曲に関してはほとんど知らない状態」で8点でした。
点数が比較的低い理由は、エルトンの曲がジャンル的にもタイプではなかったせいかピンと来ずいまいちノリきれずアガりきれなかった事。(ただ、鑑賞後はジワジワと気になり始めた)
そして話が重過ぎる割にはリターンが弱いという点が一番大きな理由かな(^^;)
重い話を吹き飛ばすような圧倒的にスッキリする何かが欲しかったですね。
私は「ボヘミアン・ラプソディ 」に10点満点を付けましたが、どうしてもその10点と比較してしまうと明らかな差があるように思えました。
個人差あると思いますので、それが何かは各自が観て判断して頂ければ良いかと思います。
2度目は鑑賞では「サントラを周回し、しっかり曲を頭に入れてた状態」で0.2点上り8.2点でした。
好きな曲だらけになっていたのでノリノリでしたが、やはり上に書いた理由により思ったより上りませんでした。
と、こんな所です。
個人的には曲を頭に入れた状態で鑑賞をオススメしたい。
点数からして2019年度のベスト10には入らないが、エルトンの曲に出会うきっかけになった作品として心に残るでしょう。
それではこの辺で。
ありがとうございました。
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2 thoughts on “映画【ロケットマン】ネタバレ無し&余談ありレビュー”